いつも変わらない
それは悪いことではない。

 何も変わらない……。それはひとによってはどうもネガティブに思えるコトバだが、彼女に限っては誉め言葉だ。こちらがどんなにつらかろうが楽しかろうがいつも変わらないテンションで会うことができる。だからこそ会うたびに親近感が湧き、また会おうと思える。そういうことの積み重ねが、「人との関わり」なのだろう。

 彼女らしい笑みはいつも少し妖しくもあり優しくもある。そのペースにハマってしまってはいけないのにいつの間にかズルズルと彼女のペースになっていく。その知らず知らずの強引さがまた魅力でもあるのだろう。そんな一面を写真に残せれば、その時はきっと彼女の何かを「写せる」ようになったことを意味する。それがそんな簡単にはいかない。だからこそ何度も何度も撮影させてもらい、少しずつでも彼女を「知りたい」と感じる。周りに感じるカゼをしっかりと写し出せることが重要で、その空気感も切り抜きたい。

 いつも意地悪そうにわらうキミ。それが僕にとっての真実なのだろう。







モデルプロフィール
明石茉弥  あかし・まや